はじめに

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Damascus(October 14, 1989)


* * * Diary1989 * * *

今日も終日バス移動。ダマスカスの手前で野宿を予定し、砂漠の中のすこしくぼんだ所にテントを張る。夕飯の支度をはじめたら、銃を持ったシリア人がふたりやってきた。どうやら、入ってはいけない所に入ったらしく、キャンプはしてはいけないとのこと。交渉して、どうにか夕食だけは食べさせてもらう。そうしているうちにどんどんとジープで兵士がぞくぞくと駆けつけてきて、窪地にいた私達は、高台にいる兵士にぐるっと囲まれてしまった。

--- 2016年追記 ---

10月11日にシリアの少佐がミグ23に乗ってイスラエルに亡命したということがあった。
その3日後に外国人の集団がバスで乗りつけて野宿しようとしているのだから、退去命令されても致し方ない状況でした。


今日もずっとドライブ。車外の写真はない。



野宿をしようと思った場所。まもなくシリア兵登場


Damascus(October 3, 1989)



チャドルはレンタル





705年に建築された世界最古のウマイヤドモスク




ファラフェル屋さん








アサド大統領(現アサド大統領の父)




お花屋さん



Damascus(October 2, 1989)



バザールの入口が遺跡




屋根の穴(老朽化?)が星空のよう




ビルのむこうの山がカシオン山
夜景がきれい


Damascus(October 1, 1989)

---2016年追記---

昨年、パルミラで遺跡の破壊と残酷な出来事が起きたことを報道で知りました。

25年前のパルミラは、遺跡を歩いていたら「give me money」と若者が近づいて、断るとあっさりといなくなっちゃったり、小鳥の死骸を持って追いかけてくる子供たちがいたり、ちょい悪だけど、のんびりしてる。そんな感想を持った場所でした。

「善」が「悪」になり「悪」が「善」になり、そうして「破壊」の上に「創造」を繰り返してきたのが、人間の歴史でもあります。その大きな波の中で、わたしは、単純に残念だったり悲しかったりという感情を持つことしかできないでいます。


















Palmyla (September 30, 1989)

--- 追記 2016 --- 

クラック・デ・シュヴァリエは十字軍時代に築かれた城。2013年にシリア軍に爆撃されて一部、破壊されてしまいました。

当時、シリアの遺跡はどこも空いていて、ここも貸切状態。というか誰もいなく、インフォメーションもなし、不勉強な私には、ほったらかしの廃墟にしかみえませんでした。むかし、十字軍の長い剣と盾を持った騎士がいた所、今になって、想像力が掻き立てられ、きちんと見てこなかったことが心残りです。




クラック・デ・シュヴァリエ








毎日、どこまでもまっすぐに道は砂漠の中を続いている




パルミラに到着




遺跡の前のキャンプ場泊











Tartus (September 29, 1989)

* * * Diary1989 * * *

今日は野宿です。海水浴をしている私達の頭上をミグ戦闘機が爆音で飛んでいきました。戦闘機の飛んでいる音をはじめて聞きました。空からなにかが降ってくるのかと思いびっくりして、頭を押さえて逃げまどってしまいました。



荷台からプロパンガスを出して夕食準備




夕食後焚き火


Aleppo (September 28, 1989)


* * * Diary1989 * * *

昨日飲んだマラリアの薬のせいか、胃の調子が悪い。

国境の近辺は赤土の荒野がずっと続いている。イミグレ付近にはDutyFreeやレストランもあると書いてあるが見当たらないく、あたりはごみだらけ。トイレの洗面所で、子どもがなにか食べながらチップを集めている。トイレの中は、設置されている水道のホースに穴があき、水浸し。ショックでさらに胃の調子が悪くなってしまう。