イランーパキスタンの国境やクエッタは外務省の危険情報でもレベル3と4。外国人にとって、危険な地域になってしまいました。今ほどではなくとも、私が旅した80年代でも、クエッタやラホールは危険といわれていましたが、私たちは大きな問題もなく通過できました。
しかし、この日の朝、ガイド件ドライバーのブレントが、「ハードな日」「道が無くて迷うかも」って言っていて、ネットどころかガイドブックすら持っていなかった日本人組は意味が分からならず、「ははは。なにがあるの~」なんてお気楽でしたが、イランを出た後の悪路はなにかに例えるとモーグルのこぶをバスでつっこんでいる感じ。確かにブレントのいう通り道はなく、前に通った車の轍があるだけでした。バスの揺れで窓は勝手に開くし、閉めてもどこからか土埃が入ってきてバスの中で視界がない状態で前が見えない。バスがジャンプするたびに、大袈裟ではなく、お尻が30cmほど宙に浮くので、そのたび飛ばされないよう必死に捕まっていなければなりませんでした。